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教育

一条校ではないということはどういうこと?

オルタナティブスクールは公立や私立の学校も増えてきていますが、両方に該当しない学校も多いです。
どういう扱いになるのか、よくわからないと思いますので少しお話したいと思います。

一条校とは

学校教育法の第1条に掲げられている教育施設の種類およびその教育施設の通称です。
第1条に掲げられている学校=一条校とされており、原則国として義務教育期間は一条校以外の教育は認められていません。

なので、学校法人になっていないオルタナティブスクールは原則認められていません。
ですが、実際は通っている方も多くいます。どのように通っているかをまとめます。 どうやって通うの?

一条校でないオルタナティブスクールに通うためには、原則、籍は地域の公立小学校に置くことになります。
あくまで公立小学校に在籍し、実際はオルタナティブスクールに通うということです。
公立小学校では不登校扱いとなります。積極的不登校ということになります。
不登校ということなので、公立小学校の教科書は頂けたり、公立小学校での権利は色々と使えたりもします。
また、地域によってはダブルスクールも可能で、入学式・卒業式に参列したり、オルタナティブスクールに通わない日に公立小学校に通うこともできる場合もあります。

市町村へ報告方法

公立小学校での扱いは市町村によって異なるので、一慨には言えませんが、一例として我が家のお話をしようと思います。

■11月頃 就学前検診  市町村から地域の小学校での就学前検診の案内が届きます。  
 オルタナティブスクールでは健康診断等がない場合も多いので、就学前検診は地域の小学校で受けました。

■1月頃 就学通知書が届く  市町村から校区の小学校名が記載された就学通知書が届きます。  
 「進学先:○○小学校」と書かれており、そのまま地域の小学校へ進学する場合は署名をし、返信します。  
 校区外の小学校、もしくは私立の小学校等、校区以外の小学校に進学する場合はその旨を記載し返信します。  
 我が家はここで通う小学校の名前を記載し市町村に返信しました。

■1月頃 市町村から電話がある  
 一条校ではないということで市町村から問い合わせの電話がありました。  
 その後、教育委員会での面談をすることになります。

■2月頃 教育委員会との面談  
 一条校の説明、本来市町村としては一条校以外の進学は認められないこと。  
 その場合、在籍は公立小学校に置く必要があることの説明を受けました。 (市町村によっては在籍もさせてもらえない場合もあると聞きます)

■2月末頃 在籍公立小学校の校長先生と面談
 校長先生との顔合わせ、かつ在籍の仕方などの打ち合わせを行いました。

一条校に通わないというのは、普通よりかなり大変であることは事実です。
多少大変ですが、それをしてまでもオルタナティブスクールに通わせたいという気持ちがあれば問題なく通うことはできます。

積極的不登校の扱いは?

実際通う学校は、合格し、入学金・授業料を納めれば通うことが可能です。
問題は、在籍小学校との兼ね合いです。
在籍小学校では「不登校」としての扱いになりますが、事前に通わないということが分かっている場合、どのような対応になるのでしょうか。

こちらも市町村によって、また小学校の校長先生によっても対応は様々なようです。
保護者との話し合いの上で色々方向性を決めていくことになりますので、保護者としては市町村ときちんと向き合う必要があります。

<我が家の一例>

■名前は載せない  
 不登校と言っても、最初から通わないとわかっているので、入学式名簿、クラス名簿等に名前は載せないでほしいとお願いしました。
 名前だけあって、ずっと不登校であれば気になる子は気になるでしょう。別にそれでも良かったのですが、説明も面倒だと感じたのでお願いしました。  
 また、机・ロッカーは不要。

■ダブルスクールはしない  
 オルタナティブスクールと公立小学校のダブルスクールも可能と言われましたが、日程的にも難しい面があり、ダブルスクールはお断りしました。

■毎年1回は面談が必要  
 状況報告も兼ねて年に1回は校長先生との面談があります。

■今後公立小学校に通うことになった場合は転校生扱い  
 今後もし公立小学校に戻ることになった場合は、転校生として受け入れてもらえるそうです。

対応は本当に様々で、毎年オルタナティブスクールの出席・成績表を公立小学校に送付するという地域もあれば、全く違う対応の場合もあります。
一条校に通わないという選択肢をしているわけなので、市町村ときちんと向き合い、お願いするという形で話し合いを進めていく必要があります。 不登校で気をつけること

公立小学校に籍を置きながら、オルタナティブスクールに通うということは、上記のように少し大変ではありますが、一つずつ対応することで可能になります。

問題は、公立小学校が「不登校」となること。またオルタナティブスクールでは「卒業資格がないこと」です。

気をつけなければいけないのは、進学するときです。
公立中学校に戻る、もしくはそのままオルタナティブスクールの中等部に進学する場合は問題ありません。
私立中学校に進学する場合・高校受験の際は要注意です。
卒業資格は公立小学校から出ることになりますが、「不登校」のため内申がほぼありません。
内申がない前提での受験となるため、受験校が限られる等の制約が出てきます。
進学には多少の工夫が必要になってきます。
そのため、中学校から公立に戻るという方も少なくないようです。

小学校入学時点では関係ありませんが、この点だけは頭に入れておく必要がありそうです。 それでもオルタナティブスクールの魅力

今まで、オルタナティブスクールに通うことが大変である点ばかり挙げてしまいましたが、それを踏まえてもオルタナティブスクールには魅力を感じます。実際通っている人はそういった保護者ばかりのため、価値観が似ている点もいいと思います。
興味がある方は、参考いただければと思います。


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2件のコメント

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