ADHD ASD グレーゾーン

発達相談で様子を見ましょうと言われたら?

重い腰をあげ、ようやく受けた発達相談で「様子を見ましょう」を言われると、安心する一方でどうしたらいいか困りませんか?今からできるママの大事な対応をお伝えします。

 

 

目次

1.重い腰をあげて受けた発達相談。結果は「様子を見ましょう」でした

 
娘が4歳(年少)の頃、幼稚園の相談から「発達相談に行ってみてはどうですか?」と言われたことがあります。
 
当時、発達のことを特に気になっていなかった私は、「発達相談、発達検査」という言葉を言われただけですごくショックを受けてしまったことを覚えています。
 
ですが、集団生活になかなか馴染めなかったので、重い腰をあげて区の発達支援センターに連絡し、ようやくのことで、発達相談を受けたのです。
 
発達支援センターに連絡してから、発達相談を受けるまでは3〜4ヶ月かかりました。
 
勇気を持って受けた発達相談でしたが、言われたことは「様子を見てみましょう。また3ヶ月後に来てくださいね」ということだけでした。
 
「様子を見ましょう」という言葉に安心する反面、本当に何もしなくていいのか?また3ヶ月待ったところで何かが良くなっていくのかすごく不安に襲われたことも事実です。
 
 

2.「様子を見ましょう」は決して安心していい言葉ではありません

厳しく聞こえるかもしれませんが、「様子を見ましょう」というのは、安心していいという言葉ではないのです。
 
そもそもなぜ「様子を見ましょう」という言葉が出てくるのか、というと、「診断するほどではない。」もしくは「まだわからない」という状態だからです。
つまり一般的に言われるグレーゾーンだから、なんとも言えないという状態なのです。
 
 
 
発達障害の診断には診断基準が設けられています。
例えば、自閉症スペクトラムだったら①社会性(友達とうまく関われないetc)②コミュニケーション(一方的なコミュニケーションetc)③社会想像力(相手の気持ちがわからないetc)という三つ組と呼ばれるものに全部当てはまるか?
というものが診断基準にあったりします。
 
ADHDであれば、多動・衝動・不注意の症状がありますが、それが12歳未満からあること、そして、2つ以上の状況において障害となっていることなどの診断基準が設けられています。
 
 
「様子を見ましょう」と言われるお子さんは、いわゆるグレーゾーンで、診断基準を満たすほどではなかったり、当てはまるものもあればそうでないものもあり、判断できない。
そういう状態なのです。
 
 
 
ですが、注意したいのは、グレーゾーンであれば困りごとが小さいかというと、そういうわけではないということです。
 
 
逆に診断がある子は、周りからも理解してもらいやすく適切な対応や合理的配慮をしてもらえることがあっても、診断がないから周りから理解してもらえず、本人の努力のせいだと思われてしまうことも珍しくありません。
 
 
そしてママ自身も、「様子を見ましょう」と言われたことで、「発達障害ではない」のかと理解し、
なんとか子どもに厳しくしつけて教え込もうとしてしまうことも珍しくないのです。
 
そんな風に対応されてしまった子どもは、できない自分に自信をなくしていくことも多いのです。
 
 

3.発達が気になる子は環境の変化が苦手な子も多く、不安定になるのが3月4月です。

先ほども言った通り、「様子を見ましょう」と言われたからと言って、安心していいわけではありません。
そんなお子さんこそ逆にママがきちんと対応していかないと、良くも悪くも子どもは変化してしまうのです。
 
逆に言うと、ママの力でいくらでも良い方向に伸ばすことも可能なのです!
 
 
 
 
そして、この新学期のスタートは特にどんな子どもでも新しい環境になり、緊張したり不安を感じたりすることが多い時期です。
 
特にグレーゾーンや発達障害のお子さんは、環境の変化が苦手で、不安を感じやすい子も多いので、そんな時に、失敗体験をたくさんしてしまうと、簡単に自信をなくしてしまい、後に影響していきます。
 
 
なので、「様子を見ましょう」と言われた子こそ、この3月4月は特にママが家で集中して肯定的な関わりを意識する必要があります。
 

4.「様子を見ましょう」と言われた子こそママの肯定的な関わりが必要です

 
褒めるときは、子どもの行動をそのまま認めていきましょう。
 
えらいね!すごいね!と褒めることも悪くはありませんが、何が偉かったのか、何がすごいのかが伝わりにくく、自信に繋がりにくいとも言えます。
 
また、「様子を見ましょう」と言われたママは、どうしても「普通である」ことの確認をしたくなり、子どものできていないところをなんとかできるように指導しようとしてしまいますが、今できていることをそのまま認めてあげることが、子どもの自信を失わせないためにとても大事です。
 
 
お子さんのできないことに目を向けると、できないことばかりが目についてしまいますが、できることを一度書き出してみてください。
 
ママが思っているより、子どもはたくさんのことがすでにできていることも多いです。
 
トイレに一人で行ける。
お風呂に入れる。
ご飯も自分で食べられる。
 
挨拶もできるかもしれないし、自分でお菓子を選ぶことだってできるかもしれません。
 
なんでも良いのです。
とにかくできることを探すことがまず一番最初にやることです。
 
そして、できることが見つけられたら、できているときにそのまま言葉にしてあげて褒めてくださいね^^
 
「お風呂入れたね!」
「歯磨きしてるんだね!」
 
というように、子どもが当たり前に毎日できていることをそのまま言葉にするだけで良いのです!
 
これだと簡単にできそうではありませんか?^^
 
ぜひやってみてくださいね!
 
 
 
 
 




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